最初は本屋で見つけたセックスのハウツー本で勉強しました。
しかし文章でセックスを学ぶのはやはり無理がありました。「肩ごと動かす感じで肘を支点にして手首の回転を効かせて刺激します」と言われてもどんな感じなのかイメージできません。「恥骨にあてがった腰を上下にグラインドさせて」とか言われても何をどうすればいいのやら。
しかも内容が初歩的で浅い。
そこで光男は動画教材を購入してみました。もう次モモちゃんのお店に行く日は予約してあります。早くテクニックを習得せねばと焦っていました。動画教材はダウンロードしてスグ見れるので助かりました。DVDとかだと郵送されて来るまで待たないといけないから間に合いません。
動画教材を見てわかったのは光男のセックスが間違いだらけだということ。光男は素人童貞なのでAVをお手本にしてこれまでセックスしてきました。風俗店でもアダルトビデオのとおりにオッパイを激しく揉んだり手マンをしたりしていました。
しかし教材を見て、実はAVが見せるための大袈裟な演出だらけだということが判明。衝撃の事実といっていいでしょう。動画教材を見てるうちに自分のこれまでのセックスがなんだか恥ずかしくなりました。
教材の中でセックス初心者の間違いを挙げていくシーンがあったのですが、そのほとんどを光男はやらかしていたのです。
知らなかったとはいえ恐ろしい話です。演出でしかない間違ったプレイをAVの真似してやっていたなんて。
確かに光男は風俗店でイマイチ嬢に好かれません。下手だから仕方ないと思っていたのですが、それどころか「これやったら女の子に嫌われますよ」ということまでAVの真似してやっていたなんて!
セックス教材だけでなくちょっと値段が高めの恋愛教材も購入して勉強しました。まるでテストの一夜漬けのような強引な知識の詰め込み作業が続きました。
こうして迎えた2回目の来店。
光男は恋愛教材に書かれていたとおり今回は話題を予め用意してから行きました。アドリブにはやはり限界があります。これが良かったようで会話がいい感じに流れていきます。モモちゃんも楽しそうにしていました。
会話が上手くいったのでモモちゃんのいろんな情報を聞き出すことに成功!
恋愛経験ゼロの女の子でも風俗で働く娘がいるという話は聞いたことがあります。しかし実際に目にするのは初めてでした。本当にいるんだなと軽い驚きを覚えました。
「光男君は?」
モモちゃんから逆に付き合った人数を聞かれました。光男は少し焦りました。「女性と付き合ったことはありません」なんてかっこ悪くて言えません。女の子なら恋愛経験ゼロでも清楚な感じがしていいけど、男で恋愛経験ゼロだとただのダサいキモ男です。
「付き合った人数? えーと・・・13人ぐらいかな」
「すごい」
「そうかな?こんなの普通だよ。わっはっは!」
「光男くんモテるだろうな。だってやさしいもん」
なんだかいい雰囲気になりました。恋愛教材には「2回目で連絡先を聞け」とあったので今がチャンスだと思い、思い切って聞いてみました。するとモモちゃんはすんなりLINEのアカウントを教えてくれました。
実は風俗嬢にLINEを教えてもらったのはこれが始めてでした。遠慮せず聞いたら案外教えてもらえるもののようです。
LINEをゲット出来たことで光男のテンションはかなり上がってました。この調子ならセックスも上手くいくのではないかと思えました。
そしてプレイが始まってみると、実際モモちゃんは前回と様子がずいぶん違いました。胸への愛撫で結構感じてるように見えました。
いきなり乳首を責めるのではなく、セックス教材にあったとおり鎖骨や脇腹や乳房の下側などから責めていきました。かなりじらす感じです。
これまでのセックスだと光男はいきなり乳首を触ったりしてました。なんならキスの前に乳首をつまんでコリコリやっちゃったり。
光男はこの日はじめて女性の感じる姿を目にしたのだと思います。演技ではない本当の感じている姿。
モモちゃんの体は薄っすら汗ばんでいて、抱きしめると少し湿っていました。オマンコを触ると腰をくねらせ、お腹のあたりが呼吸で上下しています。セックス教材に出てたとおりの「女性が感じているときの反応」が現れていました。
クンニをしてみるといつもとは違う味がしました。風俗嬢が仕込んでおくローションとは違う少し酸っぱい味と匂い。本物の愛液が膣から溢れ出ていました。
「もしかしたら生まれて初めて女性をイカせられるかもしれない」光男は夢中でクリトリスを舐めました。モモちゃんも少しずつ高まっていってるようで、確かな手応えがありました。
「モモちゃんをイカせられる!イカせられたら本番も出来るかもしれない!」
しかしどれだけ頑張ってもモモちゃんはイキませんでした。それどころか途中から反応がどんどん落ちてるようにさえ思えます。
さすがに疲れたので、その日はイカすのをあきらめました。攻守を交代して前回と同じようにフェラで抜いてもらいました。途中までは上手くいってたはずなのに最後イカせられなかったのが残念でなりせん。何が足りなかったのだろう?
考え込んでしまってる光男にモモちゃんがやさしく声を掛けてくれました。
「気持ちよかったよ」
「本当?よかった?」
「光男くん上手」
「そうかな。まあ今日はまだ本気出してないけどな」
「次はイカせてやるよ」そう言えたら良かったのですが、予告するのはさすがにプレッシャーがかかるので口に出来ませんでした。
途中までは結構感じてくれていたようなので、クンニが駄目だったのかもしれません。そこで光男は別の教材を買ってみることにしました。でもこの教材はイマイチでした。最初に買ったやつと比べると内容が初心者向けというか、当たり前の話しか出てきません。
ノウハウ教材にもすごく役に立つものとそうでないものがあるようです。
モモちゃんをイカせたい一心で光男はさらにセックス教材を買い漁りました。ハズレもありましたが、クンニのコツを詳しく紹介されてるいい教材も見つけました。
>>第3話「はじめて女性をイカせた体験」へ